抗体カクテル療法(ロナプリーブ®︎)適応に関しまして

 

抗体カクテル療法(ロナプリーブ®︎)適応に関しまして
会員より一部地域医師会配布文書で抗体カクテル療法の適応基準に「ワクチン未接種」の項目があると連絡がありました。
当院ICTのDr並びに飯塚病院感染症科Dr的野先生に確認したところ、「ワクチン未接種」要項はホテル療養患者の投与条件とのことです。
確かに抗体カクテル療法は外因性の中和抗体(言わば短時間型ESA製剤)で、ワクチン既接種(例えればHIF-PHI)されて十分量の抗体を自前で産生されていれば無効です。
また、治験では「ワクチン未接種」患者は除外されておりワクチン接種者への有効性は立証されていません。
さらに外因性抗体ですので新たな副反応のリスクもあります。
ただし、禁忌ではありません。
また、透析患者はワクチンでの抗体産生量が不十分であるという報告があり、重症化リスクも複合的。
さらに、ブレイクスルー症例が増加している昨今、4月のワクチン効果が枯渇している可能性もあり。
最後に、「ホテル療養者へのワクチン未接種縛り」は対象数が多いことが理由とのことで、確かに、50歳未満でも高血圧や肥満がリスクとなればかなり多くが適応となります。
以上から、ワクチン接種した維持透析患者への抗体カクテル療法を躊躇する理由はないとの意見です。
会長 金井英俊