1/21-24三日間で福岡県内19名(208→227名)の新規感染HD患者が報告されました。家庭内感染、クラスター事案拡大が見られています。
管轄保健所業務が逼迫し県調整本部が対応していますが、HD患者収容が遅延しています。
軽症HD患者は沖縄県では一泊加療後退院、大阪府では基本自施設でのHDとなっているとの話です。
先日、北九州では50歳代軽症患者が2泊で加療後退院されました。1泊、HD1回、抗体・内服加療、自力通院HD再開しました。
沖縄県では新規発生減少、山口・広島では上昇緩やかとなっていますが、首都圏の増加が続いており、福岡・九州でも2月中は現状(phase-IV^V)が続くと予想します。
指定・重点医療機関のHDベットは各施設1−3名しかなく、第6波終焉までは自転車操業が続きます。重ねて、施設の入院病床自体の限界から近隣で受け入れ不可となった際の広域搬送も遅延する自体が十二分予想されます。
従いまして、できる限り重症例対応施設のHDベッドは確保しておく必要があり、そのためにも軽症・無症候HD患者は自施設でのHDをできる限り継続していただく必要があります。
現状で会員の皆様方にご同意お願いしたいポイントは、無症候・軽症での入院付帯施設では入院HD、外来のみ施設では自力・送迎通院HDの継続です。
つきましては、会員の先生方・スタッフの方々には重ねて以下の点につき是非ともご留意・ご検討お願いいたします。
1) 感染力の強いCOVIDが市中感染拡大しており、COVID重症化は少ないが基礎疾患の重症化が予後を左右する。ワクチン接種を強く奨励、フェイスシールド&不織布マスクは必須、発症・確定7日以内は有効治療がある。
2) 擬似・濃厚接触者:保健所業務が逼迫しており、必要なシフトで可能な限り時間的空間的隔離HDを粛々と自施設で実施する。 3) 軽症・無症候例:自施設での維持HD継続を進める。自力通院不可では自施設入院・送迎車利用を図る。 4) 退院の早期受け入れ:指定・重点医療機関で入院したHD例は陰転化せずとも退院可と判断されれば受け入れる。軽症・無症候であれば1−2泊加療後の早期退院を受け入れる。 5) スタッフの安全・防疫・心のケアに努める。 |