COVID情報と県内状況報告

 

第6波突入となりました。

沖縄県透析医会比嘉先生からの情報では年末年始で10名のHD患者が感染、1月6日時点で軽症3名、中等症2名で重症は0(非HDでも中等症70名、重症0)とのことです。

県内COVID病床が逼迫しているため、透析医会と行政との話し合いで、「基本HD患者は指定医療機関にて抗体(>90%オミクロン株のため無効なロナプリーブではなくモノクローナル抗体:ソトロビマブ)投与し一泊で退院させる」方針が決定したとのことです。

また、基幹施設たるC病院の透析従事H医師の話では、軽症であるがスタッフ院内感染多数あり人的資源確保からも、基礎疾患があっても軽症以下での入院加療は避けたいとの意見でした。

 

福岡県内でのCOVID+HD患者の発生に対して現状では広域対応せずに指定・重点医療機関での収容が可能ですが、今後の急増に備える必要があります。

北九州地区ではステージ4以上相当にCOVID 空床確保困難時には、前述した沖縄方針に準じた対応をASAP準備中です。

すなわち、軽症・無症候HD患者に対して

  • 北九州域重点医療機関で一泊二日入院(2名×3施設=最大6名)
  • HD施行後、抗体投与(+内服ラゲブリオ)
  • 翌日退院
  • 療養・維持HD、入退院の搬送は行政(管轄保健所)と維持透析施設で調整

を検討しています。

つきましては、

より一層の感染対策、ならびに

陽性者・濃厚接触者発生時の時間的空間的隔離HDのシミュレーション

を怠りなきよう強くお願い申し上げます。

 

尚、現在オミクロン株に有効とされる2薬に関する情報を添付しましたのでご参照ください。両剤とも処方可能施設は登録性、中等症以下の早期患者、HD患者適応あり、腎障害で減量必要なし。透析性あり(抗体)です。

会長 金井英俊

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